CASIOがコンパクトデジタルカメラから撤退をするという発表がなされました。実質コンパクトデジタルカメラしか出していない同社のコンシューマ向けのデジタルカメラはこれで終了となります。「QV-10」という現在のコンデジが普及するための先駆けとなったカメラや、小型カードサイズで当時市場を驚かせた「EXLIM」など、様々なカメラを発売してきたメーカーの撤退は、とても残念なものがあります。

このCASIO、実はもう少しはやくデジタルカメラ市場から撤退していてもおかしくない状況にあったように思います。スマートフォンのカメラ機能の向上により、コンデジを持ち歩く人が激減したなかで、それでもなぜここまで続けてこられたのか、というと、おとなり中国市場を中心とするアジア諸国での自撮り神機と言われる様々な日本市場では発売されていないコンパクトデジタルカメラの成功のおかげでした。

そのなかでも昨年発売され、そのスタイルからとても興味があったのが今回入手したコンパクト型の自撮り専用コンパクトデジタルカメラ「TR-M11」です。(https://www.casio-intl.com/asia/en/dc/products/tr_m11/
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日本ではもちろん市販されていませんが、ともかくビューティー機能などに特化しているこのカメラ、あちらではかなり大好評だったのです。
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今回入手できたのはホワイト、個人的にはこのトップに「TR」の文字は無骨だったんじゃないかなと思うわけです。もう少しこういうデザインは人をいれて開発してもよかったのかもしれません。
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このようにかぱっと開くと上蓋部分にカメラが内蔵されていて、下側が液晶パネルとなっています。なお、カメラの周囲はキラキラ、そしてその周囲には8つのLEDが埋め込まれた撮影用リングライトが内蔵されていて、自撮りをするときに光って目にハイライトが入ったり、 顔を明るくしたりシャドーを強調したりすることができます。光らせ方のモード設定まであるのが細かいです。

なにはともあれデザインがかわいい!
それだけで欲しくなってしまうアイテムだと思っていました。こういうのはなぜか日本では発売されないのですが、日本で発売すると値崩れしてしまいやすいからかもしれませんね。

いろいろと撮影はしてみていますがいかんせん自撮りなのでどうしようかなという作例で悩むところです。

CASIOの最後にこういう変わったカメラを入手できて何よりでした。