先日もソニーの電子書籍端末「DPT-RP1」を購入して使ってみた私(http://ibukuro.techblog.jp/archives/71231734.html)。結局その後手放してしまったものの、動作の快適さや手書きできる便利さはなかなかすばらしいものがありました。若干手放したことを後悔しないわけでもなくどうしようかと思っていたところ、びっくりなニュースが…なんと2画面の電子ペーパー端末がついに、しかも日本で発売になるというではないですか!そこで、早速発売日に山野楽器まで足を運んで購入してきてしまいました。それがこのGVIDO DMS-W1です(https://www.gvido.tokyo/ja/)。
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このGVIDO DMS-W1、なぜ山野楽器で販売されているのかというと、実は楽譜を表示するための端末としてテラダ・ミュージック・スコアにて開発されています。楽譜を見開きの状態で使うための端末として、2画面を搭載しているというわけです。
さて、早速開封してみることにします。パッケージはシンプルな構成。本体、付属ケース、専用ペン、替え芯と芯を交換するための金具、USBケーブル、マニュアル保証シールが入っています。
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付属するカバーはスリーブタイプで中にするっと入れるタイプ、ペンホルダーも付いています。これとは別に革製のカバーもアクセサリーとして別売されています。

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こちらが専用のペン、画面上の操作などはこのペンと本体のボタンを使うことで行えます。表示している画面への書き込みなどを行うことができます。
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そろそろ本体を見ていきましょう。このGVIDO DMS-W1の最大のポイントは見開きであることになりますが、その際に、ここまできちんとヒンジ部分が平になることが素晴らしいと思います。ここがガタガタだったりすると、それこそ美しくありませんし、楽譜のかわりとしてスコア台にのせた時に安定しないことでしょう。

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きちんとここまで見開きで使える電子ペーパー端末が出た、ということにまずはこうして見開きにしてみると感動してしまいます。
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フレーム部分の左右下部2箇所と、左上部にあるセンサー(ぽつぽつが2つ並んでいるのがセンサー)を使ってページめくりをすることができます。ここに指をかざすとページを送れます。設定画面でページを送る向きは左右どちらにも変えることが可能です。
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電源を入れるとまずは設定画面が起動します。まずは言語の設定、左画面には設定の流れが、右側には実際の設定項目が表示されます。最初は言語の設定です。
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次にペンの持ち方の設定、右利きか左利きか、巻き込み持ちかどうかなどを設定することが可能です。
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次に国と地域の設定です。
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続いてネットワークの設定とタイムゾーンや時間の設定です。ネットワーク接続をすると自動的に日時の設定は行われます。
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最後にGVIDOが提供するオリジナルのサービスとの連携と端末登録の設定画面が表示されます。スマートフォンから登録する場合には、表示されたQRコードを使ってサイトにアクセスして行うことができます。このサービスを利用することでネットワーク経由で将来的には購入した楽譜をダウンロードできるようになったりするそうですが、現段階では登録しておくことで、PC上に保存してあるPDFファイルなどを登録し、外出先でこのサービス経由でダウンロードし、利用することが可能となっています。
イメージとしてはネットワーク上に自分専用の書棚があり、そこにアクセスしてファイルをダウンロードし、手元の端末で読めるという感じに使えます。
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これで設定が終了、こちらがメイン画面となります。基本的には楽譜用の端末ですので、楽譜リスト、という名称で保存されているファイルを管理することになります。見開き右側にあるのが本体内にあらかじめ保存されているファイルです。説明書などもここに入っています。
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はじめから入っていた楽譜を開いたところです。本当にきれいに見開きで表示されます。また、ページ送りに関してもかなり快適に行うことができます。このあたりがファイルによる差異が出て来るのかなどは試してみたいところ。

いまのところまだ少しだけいじっているのですが、実際に自炊したPDFファイルの転送、閲覧で問題はまったく起きていません。おそらく使ったことのある方であればすぐわかるように、この端末のベースになっているのは間違いなくソニーの電子ペーパー端末です。なので操作性などはほぼ同じ印象を受けました。オンラインサービスを利用してのファイルの転送だけでなく、microSDメモリカードスロットも搭載していますので(32GBまでとのこと)そちらからファイルを開くことも可能となっているそうです。そのあたりも再度レビューしたいと思います。

山野楽器でこの端末を手にしたとき、その軽さに衝撃を受けました。見開きということでソニーのアレが2台分という感じで意識はしていたものの、やはりこの薄さと軽さでPDFを見開けるというのは、なかなかに魅力的だなと思います。手書き機能のレイヤーについてもお店の方に便利な使い方などもきいたので、そのあたりもテストしてみたいと思います。