ポメラにはこれまで手を出してきませんでした。何故かというと、それは今のご時世こんなマシンではなく、ノートPCか、スマートフォン+Bluetoothキーボードを使えばいいと思っているからに他なりません。そんな私があえて新しく発売されたキングジムのポメラDM200を購入してみることにしました。
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というのも、先日購入して以来愛用しているLenovoのYOGA BOOKがあまりに楽しく、その思想とは対極にあるマシンとして大変興味を持ったからです。
両方とも小型軽量のマシンでありつつ、それぞれがある部分だけの特化しながら進化したマシンであるといえるでしょう。

まずYOGA BOOKに関しては先日からのレビューでも書いているように、その薄さ軽さが大変魅力的なマシンです。また、同時にペンをペンタブレットのように利用したり、メモ帳の上に書いたものを取り込んだりと、面白い使い方ができるマシンです。そのペン機能を最大限に使うためにキーボードを劇的に変容させ、なんと板状の部分に表示されるだけのキーボードという、かなり大胆なマシンとして設計されています。このキーボードの打ち心地については正直未だに打ち間違いはたくさんあり、ばしばしと文字を入れるためのもの、というよりはキーボードを使う場合にそれなりに使える、という使い方が想定されているのではと実感しています。

かたやポメラ DM200についてはこれとは真反対に座しています。
ともかくキーボード、何がなくてもキーボード、何がなんでもキーボード、キーボード、キーボードです。
ぱかっと開けばもう文章を書くスタイル、そしてともかくそれしかできない、そんなマシンです。今時ウェブもメールもSNSも利用できません。無線LANが搭載されたにも関わらず、それは単純に各種サーバーに書いた文章をアップロードしたりするためにしか利用されません。だからこそ、ネットワークにつなぎっぱなしにする必要もなく、バッテリーも長もちします。
まずパッケージの印象はやはりキングジムだなぁ、といいますか、事務的。本体と説明書、ケーブルなどが付属しています。

本体のデザインはいたって地味でシンプルです。表面の加工がちょっとテーブルのすれで汚れたりする感じが気になります(ふけばとれます)。
なお、同社のポータブックのキーボードよりも入力はしやすいように感じます。あちらよりもキー自体がやや大きい印象です。
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画面は前モデルまでのモノクロパネルではなく、通常のパネルをモノクロで利用させている模様です。ですので、照り返し、反射がやや気になりますので、保護シートなどでの工夫をしたほうがいいかもしれません。あとは屋外などの直射日光下での利用がどんな感じなのかも気になるところです。
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この文章はすべてDM200を利用して書いていますが、個人的に打鍵や強い私でもかなりすばやくキーボードをたたいて入力しても取りこぼしは少なく、快適に利用できます。打鍵時の音はちょっと気になる感じはします。あと、エンターが大きいので、エンターをばしばしっと打つ癖のある私にはとても使いやすいです。
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書いた文章からブログをアップするには、そのサービスでモブログ機能が使えればそのままアップできますが、画像を添付したりすることはできないので、一度別のサーバに転送したものを、コピーアンドペーストして利用する形になるかと思います。

文字を書く仕事の方にとってはこれとスマートフォンさえあれば別に困らないという方もいるとは思いますが、ちょっと資料を開いてそれを見ながら作業したいとなると、タブレットもやはり持ち歩きたくなるのではないか。とも思うので悩ましいところです。また、価格が実売で4万円前半というのは、前述のYOGA BOOK Android版とほぼ同じであり、単機能を売りにしたマシンとしては正直やや高めなのかなとは思います。おそらく2万円くらいに落ち着けばそれなりに数が流れ始めるのではないでしょうか。

もう少し使ってみたり、実際のSyncやBluetoothキーボードとしての利用なども試してみたいと思っています。